導入事例

高等教育コンソーシアム信州様

遠隔講義システムにより、信州地方8大学で相互講義、単位互換を推進。
録画コンテンツの活用も広く模索

業種 教育 設置拠点 8大学20 拠点
用途 ・大学間遠隔講義システムによる相互講義

学生流動化を促進すべく大学間遠隔講義システムを導入

信州大学、長野県看護大学、佐久大学、諏訪東京理科大学、清泉女学院大学、長野大学、松本歯科大学、松本大学の8 大学では、2005 年から単位互換制度を導入するなど学生の流動化を狙った取組みを続けてきた。
「しかし加盟大学間の距離が遠く利用が増えなかったため、大学間連携の中核となる組織を作り、遠隔講義などの仕組みを整備することになりました」  
信州大学 学務課の龍野 範生氏は、高等教育コンソーシアム信州設立、大学間遠隔講義システム導入の背景をそう語る。中心となる信州大学の設備は、映像センターのコーディネートに より導入された。連携する大学により時間割が違うため、必ずしも同じ時間帯に遠隔講義のための教室を利用できるとは限らない。また、長期休暇などの暦も大 学により違いがある。そのため講義をリアルタイムに配信できるだけではなく、録画した講義をオンラインで再配信できることが要件としてあげられた。また、 録画コンテンツを蓄積して、オンラインで自学自習できる場を作りたいという目的もあった。
「せっかく録画した講義を教室でだけ利用するのはもったいない。受講している学生が自宅から視聴できれば、予復習などに活用できます」信州大学 学務課の森下 孟氏は録画コンテンツの活用について、そう語ってくれた。

導入後にも現場の利用状況に合わせ改良を重ね使いやすいシステムに

2009 年度から本格活用がスタートした大学間遠隔講義システムには予約システムが設けられ、事前に配信予約をしておけば講義開始に合わせて配信先のシステムと自 動的に接続し、講義配信がスタートする。また、2010 年度には、録画されたコンテンツは、eChes(E-learning for the Consortium of Higher Education in Shinshu)と呼ばれるオンライン学習のためのポータルサイトに公開され、予復習にも利用できるようになった。  
信州大学 学務課の茅野 基氏は、当初の希望通りの仕組みができあがったと評価する一方、導入後にも改良を続けていると明かしてくれた。「設計時に思い描いていた状況と実際の利用 状況には、どうしてもずれが生じます。映像センターさんは導入後の改良にもつきあってくれました。こちらの要望をそのまま形にするのではなく、プロの視点 から率直な意見や具体的な改良策を提案してくれるのは、心強いですね」 
現場で利用する教員からの指摘を受けて液晶リモコンの操作画面をカスタマイズするなど、導入から2 年弱の間に3 回ものバージョンアップを行なってきた。現場での使い勝手を良くするための改良を重ねつつ、映像センターは遠隔操作によるトラブルシューティング支援も行 なっている。各教室に備えられたネットワークカメラを通じて教室の状況を把握、考えられるトラブルに対して遠隔操作で対処する。接続先の大学で利用してい るのが映像センターで構築したシステムではなかった場合には、トラブル解決のために相手先ベンダとの調整も映像センターが行なっている。

 

大学の持つ知的財産をコンテンツ化地域社会への還元を目指す

2010 年度は22 科目、毎週11コマ(1コマあたり90 分間)の講義が大学間遠隔講義システムを通じて相互に配信されている。今後は、遠隔講義の仕組みを使って地域に貢献していくための取組みも増やしていきたいと、龍野氏は語る。
「遠隔講義を使って高校生に講義を体験してもらったりしています。大学を身近に感じてもらい、学習意欲を高めてもらおうという取組みです」 
また気軽な講演、討論会の場として「K3茶論(K・スリー・サロン)を運営し、遠隔講義自体に積極的に触れてもらおうとする取組みも行なっている。 録画した講義を地域全体の財産として、大学内にとどまらず広く活用したいと、森下氏も意欲的な姿勢を見せる。
「地域のコミュニティやケーブルテレビを通じて、学生だけではなくより多くの方々に還元していく方法を模索しています。著作権など法的な制約の中で、できることから実現していきます」 
システムだけではなく人が関わり、お互いの信頼関係を築くことに重きを置く高等教育コンソーシアム信州の取組みが進めば、大学と地域との関わりは深まっていくだろう。

  • 信州大学
    学務課 専門職員(GP)
    茅野 基 氏

  • 信州大学
    学務課 主査
    龍野 範生 氏

  • 信州大学
    学務課 専門職員(GP)
    大学院総合工学系研究科
    森下 孟 氏

高等教育コンソーシアム信州
信州地方8 大学間で単位互換制度を設け、地域全体のレベルアップを目指す高等教育コンソーシアム信州。大学間遠隔講義システムにより相互に講義を行なうことで学生の流動性を高めることに成功している。

条件がさまざまな相手先ベンダーとの詳細打合せ、全体調整を対応

システム販売事業部 首都圏営業部 高橋 真一

信州大学様に納入した遠隔講義システム(SUNS)のシステム構成を参考にして設計を行いました。コンソーシアムに参加されている団体や大学様の既存機器を組み合わせて構築するため、通信回線やAVシステムなど、相手先ベンダー様との詳細な打合せを意識し、調整を図りました。納入後は、リモートによる遠隔運用サポートを行い、トラブル対応のほか、操作に不慣れな場合でも一括サポートさせていただく体制を整えています。