導入事例

東京農工大学様

2つのキャンパス間を遠隔システムで接続
教職員の会議時間効率化に始まり学部間の融合科目にまで活用は発展

業種 教育 設置拠点 17 拠点
用途 ・2キャンパス間、海外姉妹校との遠隔会議
・学部間の融合科目での遠隔講義活用

キャンパス間の移動時間が課題となり遠隔会議を導入

東京農工大学は府中市、小金井市の2ヵ所にキャンパスを持っている。キャンパス間は直線距離にして5km 程度ではあるが、鉄道最寄駅の路線が違うため電車とバスで移動となり、講義や会議のために大勢で移動するには不便な距離だ。それぞれのキャンパスに各学年 500 人前後の学生が在籍し、大学院生を含めると6000 人の学生を抱えている。

「教職員の会議などでは、1 時間程度の会議のために数十人が往復1 時間ほどをかけて移動しなければならず、効率の悪さが指摘されてきました。そこで、東京農工大学が中心となって導入した大学院連合農学研究科の遠隔講義シ ステムに倣って、キャンパス間を遠隔講義システムで結ぶことを検討しました」  
東京農工大学総合情報メディアセンターの櫻田 武嗣氏は導入の理由をそう語る。連合農学研究科で導入しているシステムとも接続できるよう、同様の仕組みを導入する方針で導入計画は進んだ。

誰でもミスなく操作可能な仕組みと操作手法を構築

システム構築は、連合農学研究科のシステムと同様に映像センターが担当することになり、2009年度中に行なわれた。使い勝手に配慮したシステムの 作り込みが、連合農学研究科のシステムでも好評を得ていた。府中キャンパスと小金井キャパス、合わせて17 の教室に遠隔講義システムを設置したが、現場での実用性を重視し、各教室での操作には、使いやすくカスタマイズされたタッチパネル式のリモコンが採用され た。東京農工大学 総合情報メディアセンターの萩原 洋一氏はタッチパネルリコンの使い勝手について、次のように話してくれた。

「教員の中にはIT 機器やAV 機器に詳しくない教員もいますが、その場で必要な機能をわかりやすい言葉で表示してくれるので操作ミスは少ないようです。機器に詳しい教員が使うときには、標準リモコンでできる機能を全て使えるようにモード切替も可能です」  
遠隔講義システムには予約機能も含まれており、講義の場所と時刻を指定しておけば自動的に起動し、必要な相手先と接続、講義が可能な状態になる。予約が可 能な定期的な講義であれば、教員がその時間にその教室に行けば、すぐに遠隔講義が可能な状況になっているので、現場で操作を行なう必要もない。予約された 講義の途中で万一、ネットワーク障害などで切断されてしまった場合にも、タッチパネルリモコンに表示される「再接続」ボタンを押すだけで、予約情報を参照 して正しい教室に再接続してくれる。

広い視野を持つ学生育成のため学部間連携への発展を目指す

遠隔講義システムを導入して以降、定期的な会議のために大勢でキャンパス間を移動することはなくなった。既存システムとの互換性を確保できているので、研 究室で個別に導入していた既設の遠隔会議システムとも接続でき、活用の場は広い。教職員が特に大きな効果を感じているのは、姉妹校である英ブライトン大学 との会議だ。これまでは会議が必要な際には最小限の職員を送り、現地で顔を合わせて会議を行なっていた。
「現地での会議では送り込める職員の人数にも限りがありますが、遠隔会議なら大勢で話し合いをできます。英語が苦手な職員も英語の得意な職員にサポートしてもらいながら参加できるので、間口が広がりました」 
遠隔会議による効果を萩原氏はそう評価した。また、東京農工大学には講堂などの大きなスペースがなく、新入生のガイダンスは何組かに分割して行なわれるの が通例だった。しかし遠隔講義システムの設置された教室を使うことで、550人の新入生を相手に同時にガイダンスを行なえるようになったと、独特な活用方 法も紹介してくれた。  
学部ごとにキャンパスが分かれているため、専門課程で相互にキャンパス間で遠隔講義を行なうことはほとんどないが、基盤が整ったことを受けてこれから学部間連携についても検討を進めていく予定だと、櫻田氏は教えてくれた。
「農学部と工学部の融合科目を立ち上げ、地球温暖化など工学、農学それぞれの視点から学び合える講義を実施しようと考えています。双方の学生に一緒に講義を受けてもらい、刺激し合うことで広い視野を得てもらいたいですね」

  • 東京農工大学
    総合情報メディアセンター
    博士(工学)准教授
    萩原 洋一 氏

  • 東京農工大学
    総合情報メディアセンター
    博士(工学)助教
    櫻田 武嗣 氏

国立大学法人
東京農工大学
府中市、小金井市にまたがり2 キャンパスを構える東京農工大学。教職員の会議などによる移動が業務効率に影響するため遠隔会議を導入。
キャンパス間だけではなくイギリスにある姉妹校との結びつきも強まった。

遠隔講義の事前予約機能により、準備にかかる先生の負荷を軽減

システム販売事業部 首都圏営業部 横山 京子

離れたキャンパス間の全ての教室にタッチパネル操作画面を導入し、操作性を統一しました。また自動的に遠隔講義準備ができる予約機能を取り入れ、準備時間にかかる先生の負荷を極力少なくしたことで、どなたでも簡単に遠隔講義ができるシステムが出来ました。18 大学連合農学研究科で導入済の大学間相互遠隔講義システムとの接続も可能ですので、今後さまざまな拠点との連携を可能とする遠隔講義システムの軸が出来上がったと思います。